世界のインスリンポンプ市場は、2024年の60億8,000万ドルから2032年には216億5,000万ドルに拡大し、年平均成長率(CAGR)は17.2%になると予測されています。北米は2023年には57.79%のシェアを占め、市場をリードしています。
主な市場動向は次のとおりです。
- タンデム・ダイアベティス・ケアは、コンパクトな自動インスリン投与システム「タンデム・モビ」を2024年2月に発売する予定。
- ロシュ・ダイアベティスのAccu-Chek Soloマイクロポンプが2023年9月にFDA承認
- FDAは2023年5月に、6歳以上の1型糖尿病患者を対象に、ベータバイオニクスのiLet ACEポンプを承認する予定。
市場をリードする企業は次のとおりです。
- メドトロニック(アイルランド)
- タンデム糖尿病ケア(米国)
- Ypsomed AG(スイス)
- インシュレット・コーポレーション(米国)
- F. ホフマン・ラ・ロシュ社(スイス)
市場の成長を牽引する要因:
- 世界中で糖尿病の有病率が上昇
- 2型糖尿病におけるインスリンポンプの導入増加
- AI搭載糖尿病管理デバイスの開発
- 先進国における有利な償還政策
主な課題としては、インスリンポンプの高額な価格が挙げられます。このため、特に低所得国および中所得国では、インスリンポンプの普及が制限されています。米国における平均価格は、ポンプ本体が約3,839.60ドル(OEM価格)、消耗品が約1,067ドルです。
脚注
フォーチュン・ビジネス・インサイト - インスリンポンプ市場規模、シェア、成長 | グローバルレポート [2032]
https://www.fortunebusinessinsights.com/インスリンポンプマーケット-102735